茜さす 紫野行き しめ野行き
野守は見ずや 君が袖振る

額田はゆっくりと詠った。
星のまたたいている夜空は高く暗く、
宴席だけが明るかった。

――額田女王・井上靖著より

訳の分からない横文字が溢れる世の中。
早期教育としての英会話がもてはやされ、
それと引き換えに日本語は乱れていくようです。

井上靖氏の「額田女王」を読みました。
額田の歌もさることながら、
井上氏の端正な日本語にも魅了されました。

コメント

nophoto
のぼ
2006年10月14日23:26

日本語って奥が深い・・・・
そう痛感している今日この頃です。
まずは自分の乱れた日本語をどう治していくか、
そこからのスタートです。

新人賞まもなくプレーオフ開催だそうです。
二人揃って選ばれるといいですね。

羽生遊
羽生遊
2006年10月17日9:50

のぼるさんへ
自分の子供たちの会話を聞いていると、
時々「何それ」って、時があります(笑)。
まぁ、単に自分が時代に乗り遅れているだけかも知れません。
以前、井上氏の「氷壁」を読んだ時、
時代設定の古さも関係しているのでしょうが、
言葉の確かさと新鮮さを感じました。
先人から学ぶものはたくさんありますね。
頑張りましょう。

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