西武新宿線の小平駅を降りて、15分ほどぶらぶらと歩くと、
某サッカーチームのグラウンドがあります。
初めてのこの地は田園も多く、東京ながら長閑な雰囲気が漂っています。

22日の日曜は中学生になったケンの新しいチームでのデビュー戦、
折角だからと、僕は用事を終えてから駆けつけました。
人工芝のグラウンドの横を金網越しに眺めていると、
白地のユニフォームに背番号9が揺れています。

おっ、やってるな――

正面玄関からグラウンドに入ると、一足先に来ていたカミサンが、
僕のそばに小走りで近付いて来ました。
「今、1対1、ケンが1点入れたんだよ」
息子の初試合での初得点にうっすらと笑みがこぼれています。

結局、試合は1対4で完敗。
相手の強さに、後半はゴールを守るのに必死でした。

クールダウンをするケンたちを横目に、
僕ら夫婦はのんびりと駅へと向います。
相手、強かったね――
これからだね――
試合のことを話すカミサンがなんだか楽しそうです。

「ドーナツでも、食ってくか」
僕は小平の駅前にドーナツ屋があるのを思い出しました。

コメント

naochan
naochan
2007年4月26日7:56

奥様の喜びがほんわかと感じられ、
こちらまで嬉しくなりました。

子どもの試合って、良いですね。

羽生遊さんて、ホント詩人ですね。

羽生遊
羽生遊
2007年4月27日11:20

naochanさんへ
母と子供の絆というのでしょうか、
子供の成功や失敗に、母親は父親以上に敏感かもしれませんね。
僕も子供の一生懸命から学ぶものがあります。

naochanさんのブログもそうですが、
さりげない日常の中に、
確かに生きている証があると思っています。
ブログ、楽しみに読ませて戴いてます。

ちろさま
ちろさま
2007年4月27日22:17

学生時代、小平に住んでいました。
駅前のドーナッツ屋さんもよく行ったことがあります。
日記を拝見して、あの頃の風景がざーっとよみがえって来ました。
嬉しくなり、つい書き込ませていただきました。

羽生遊
羽生遊
2007年4月28日21:40

ちろさまさんへ
そうでしたか……
あの小さなドーナツ屋のカウンター席に僕らは座りました。
人って、どこかで繋がっていて不思議ですよね。
小平は初めてですが、小ぢんまりとしていて温かな街ですよね。

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