16年前の今日――。

長男のリョウが初めて僕ら夫婦に抱かれました。

どんよりと曇った1991年6月8日。
カミサンの実家のある富士市のとある産院。
今でもその日のことはしっかりと憶えています。

土曜日の夕方の産院はひっそりと静まり返り、
僕はたった一人廊下でその時を待っていました。

遠くでかすかに赤ちゃんの声。

「元気な男の子ですよ」

助産師さんに抱かれたリョウは、
小さいながらも、もぞもぞと手足を動かしていました。

16年後の朝。
「あっという間だね」とカミサン。
「いってきます」といつものように自転車に跨るリョウ。

16年前、僕はこんな風景を思い描いていたのか、どうか。

コメント

naochan
naochan
2007年6月9日8:29

実は、我が家も息子はリョウなんですよ。

おめでとうございます。慈しみ育てたわが子への想いは
そのまま、羽生遊さんのご両親からのご自分への想いだと想いますよ。

子を持って知る親の想い  なんて言いますものね。

羽生遊さんの情景描写に、我が家の時はどうだったかな?なんて
ふと想ったりしました。

憶えてくれているだんなさんって、素敵です。

羽生遊
羽生遊
2007年6月9日16:45

naochanさんへ
そうだったんですか……
同じ名前の息子を持つ親として、
これからも宜しくお願いします。

うちは3人子供がいますが、
それぞれ生まれた日にそれぞれの思い出があります。
誕生日にはその日のことを話したりもします。
子供は照れていますけどね(笑)。

でも、母親は父親よりも強くて深い思い出として、
心の中に刻まれているんでしょうね。

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