店の外からギターを抱えるのりまきが見えた。
「まだ練習中だから」
全くギターの似合う男だ。一見してまず思う。
店にはいつもの顔と初めての顔、10数名。
カウンターの奥でマスターが軽く手を上げる。
マスターは「何の変哲もない店だから」という。
そんな店だから、変哲なのりまきには相応しい。
「マスター、ビール」と頼むと間もなく、
のりまきの3年半ぶりのライブが始まった。
気をつけてるのは バランス
気をつけてるようじゃ マダマダ
――「母なる偉大なおっぱい」より
歌詞を見ながら聴いている人、
ちょっとおしゃべりしながら聴いている人、
のりまきは気にしながら、気にしていない。
「偏屈は偏屈っていわれるのが嬉しいんだよね」と
のりまきとは昔からの友達の、ちーさん。
「偏屈は偏屈でも重偏屈だよな」と僕が付け加える。
音楽を聴きながら笑い、
笑いながら音楽を聴く時がゆっくりと流れる。
懐かしい顔ぶれが揃っている
温かな笑顔を浮かべ 待ってる
痛みさえも生きている証
――「痛み」より
宴会なのか、ライブなのか、のりまきのライブはいつもこんな風だ。
【つづく】
「まだ練習中だから」
全くギターの似合う男だ。一見してまず思う。
店にはいつもの顔と初めての顔、10数名。
カウンターの奥でマスターが軽く手を上げる。
マスターは「何の変哲もない店だから」という。
そんな店だから、変哲なのりまきには相応しい。
「マスター、ビール」と頼むと間もなく、
のりまきの3年半ぶりのライブが始まった。
気をつけてるのは バランス
気をつけてるようじゃ マダマダ
――「母なる偉大なおっぱい」より
歌詞を見ながら聴いている人、
ちょっとおしゃべりしながら聴いている人、
のりまきは気にしながら、気にしていない。
「偏屈は偏屈っていわれるのが嬉しいんだよね」と
のりまきとは昔からの友達の、ちーさん。
「偏屈は偏屈でも重偏屈だよな」と僕が付け加える。
音楽を聴きながら笑い、
笑いながら音楽を聴く時がゆっくりと流れる。
懐かしい顔ぶれが揃っている
温かな笑顔を浮かべ 待ってる
痛みさえも生きている証
――「痛み」より
宴会なのか、ライブなのか、のりまきのライブはいつもこんな風だ。
【つづく】
コメント
私も歌いたいから、歌うんです。
やられたって感じです。
音楽ってただ黙って聴いてるもんやないから、
宴会かもしれんし、楽しめればそれでいいんだよ。
でも、「痛み」の時には、シンとしてたよ。
歌いたいから歌う、
だからみんな歌うのでしょう。
彼、のりまきもずっとそんなスタンスで、
歌い続けています。
著作権に問題はないよね(笑)。
続きはどこまで行くのか、行き当たりばったりで。
歌や、その場の雰囲気、歌い方も聴き方も色々だな。
だからこそ、ライブは面白いんだろうね。