小学校2年生の時の横浜市大会――
リョウはリーグ戦の5試合全てをベンチで過ごした。
最終日の帰り道、サッカーをやめたいとリョウは泣いた。
6年生の最後の招待試合――
ハットトリックも決め、躍動するリョウに妻が泣いた。
楽しみながらも苦しんだ6年間を妻は思い出したのだろう。
リョウは中学校では陸上部を選んだ。
それでもクラブチームで細々とサッカーも続けていた。
走ることとサッカーボールが自分の証だったのだと思う。
高校生になりサッカー部に入り、真っ黒になって部活に励んだ。
それなりに紆余曲折もあった。
高校は決して強いチームではなかったが、気の良い仲間に恵まれ、
リョウは最後の最後までフィールドに立ち続けることができた。
7月19日、選手権の神奈川県予選、高校生活最後の大会。
リョウたちの高校は残念ながら1回戦で負けた。
その日、僕は試合に行くことができなかった。
出張先で妻から敗戦のメールが届いた時、
息子の幼い頃からの思い出が次から次へと思い浮かんだ。
仕事の合間、リョウにメールを打つ。夜、返信が届く。
メールを読む。涙がこみ上げてくる。
父親として、もっと何かしてやれたのではないか。
夜、親睦会の席を抜けて、もう一度リョウにメールを打つ。
リョウからは「わかった」と短いメールが届いた。
リョウはリーグ戦の5試合全てをベンチで過ごした。
最終日の帰り道、サッカーをやめたいとリョウは泣いた。
6年生の最後の招待試合――
ハットトリックも決め、躍動するリョウに妻が泣いた。
楽しみながらも苦しんだ6年間を妻は思い出したのだろう。
リョウは中学校では陸上部を選んだ。
それでもクラブチームで細々とサッカーも続けていた。
走ることとサッカーボールが自分の証だったのだと思う。
高校生になりサッカー部に入り、真っ黒になって部活に励んだ。
それなりに紆余曲折もあった。
高校は決して強いチームではなかったが、気の良い仲間に恵まれ、
リョウは最後の最後までフィールドに立ち続けることができた。
7月19日、選手権の神奈川県予選、高校生活最後の大会。
リョウたちの高校は残念ながら1回戦で負けた。
その日、僕は試合に行くことができなかった。
出張先で妻から敗戦のメールが届いた時、
息子の幼い頃からの思い出が次から次へと思い浮かんだ。
仕事の合間、リョウにメールを打つ。夜、返信が届く。
メールを読む。涙がこみ上げてくる。
父親として、もっと何かしてやれたのではないか。
夜、親睦会の席を抜けて、もう一度リョウにメールを打つ。
リョウからは「わかった」と短いメールが届いた。
コメント
最近のサッカー少年の選択肢は多様です。
そもそも、成長著しい少年期に優劣つけるのが可笑しいと常々思っています。
少年時代は、楽しくサッカーすることで十分♪
下手に勘違いしてクラブチームはいったものの中学や高校以降スランプになって、横道にそれた子を何人も知っています。
リョウ君が今まで、楽しくサッカーを続けてこれたのは、ひとえに羽生さんご夫婦の大きなサポートがあったからでしょう。
とりあえず、お疲れ様!
ではありますが、わが静岡ではいろんな社会人チームがあり、こらからもずっと楽しめますので、是非続けて下さ~い^^
温かなメッセージ、ありがとうございます。
リョウにもメイさんの言葉、伝えたいと思います。
>そもそも、成長著しい少年期に優劣つけるのが可笑しいと常々思っています。
>少年時代は、楽しくサッカーすることで十分♪
以前、メイさんから息子さんの体験をお伺いしましたが、
僕も全くの同感です。
様々な選択肢の中、根っこの共通する部分はきっとあるはず、
まだまだ日本はスポーツに対する理解が偏っていると思います。
サッカーを12年間やり切った息子は意外とさばさばしていました。
それでも高校3年間はフィールドを躍動し続けられたことを、
満足しているようです。
どんな形でもいい、
僕も息子にはサッカーと関わっていて欲しいと思っています。