飛ぶまでの時
「おい、おい」

裏口から買い物帰りの妻を呼びました。
透き通った羽と抜け殻にしっかりと掴まる足。
良く見るともぞもぞと足を動かしています。

隣の家の柵で一匹の蝉が、
飛び立つまでの大切な時間を過ごしていました。
娘と長男、母親も呼び出して蝉観賞。

そして夜、刻々と茶色の羽に変わる蝉。
明日の朝には、もうその場にはいないのかもしれません。


コメント

naochan
2009年8月5日9:44

生命の神秘ですね。

羽生遊
2009年8月5日23:06

naochanへ
長い間、土の中にいた蝉がひと夏を過ごす。
やはり空を飛びたいのか、それとも土の中が幸せだったのか。
人間には蝉の気持ちはわからないでしょうね。

本日朝、蝉は抜け殻だけになっていました。

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