家の裏の隅にネコが巣を作っていた。
「ミャア」と鳴く声に妻と娘がこっそりと覗く。
そこには確かに生まれたばかりの子猫が一匹、親の帰りを待っていた。
「かわいい」を連発し、すっかり飼う気になっている二人。
「勘弁してくれよ」と言いながら、
万が一の時の覚悟を決めて、仕事の合間に覗いてみた。
僕の気配を感じるとか細い声で「ミャア」と鳴く。
夕方、まず娘が帰って来て、子猫のことを聞いてきた。
続いて仕事から帰って来た妻も同じように聞く。
同じ説明を二人にした。
昼、親猫の声が聞こえた。
子猫がそれに何度も応えていた。
暫くしてから、こっそりと巣を覗いた。
そこに子猫はいなかった。
「ミャア」と鳴く声に妻と娘がこっそりと覗く。
そこには確かに生まれたばかりの子猫が一匹、親の帰りを待っていた。
「かわいい」を連発し、すっかり飼う気になっている二人。
「勘弁してくれよ」と言いながら、
万が一の時の覚悟を決めて、仕事の合間に覗いてみた。
僕の気配を感じるとか細い声で「ミャア」と鳴く。
夕方、まず娘が帰って来て、子猫のことを聞いてきた。
続いて仕事から帰って来た妻も同じように聞く。
同じ説明を二人にした。
昼、親猫の声が聞こえた。
子猫がそれに何度も応えていた。
暫くしてから、こっそりと巣を覗いた。
そこに子猫はいなかった。
コメント
人間が余計なお世話をしてしまうと
(ただ見ているだけでも)
親猫は我が子が奪われると感じて
子を食べてしまうのですね。
でも、また子を産むわけですから
野生は強いなぁと、人間の非力を思います。
親猫は、仔猫をくわえて別の場所に移動するとか。
私も実際、親猫がせっせと仔猫の首根っこをくわえて
急いでいる所を見ましたよ。
仔猫、可愛いですねぇ。
でも、生き物には情が移ってしまい
また、責任もあることですから、
飼うときは、よほどの覚悟が必要と思っています。
うちのだんなさんもソレをすごく考えて
生き物を飼いたくないと言いますねぇ。
可愛そうなことをしてしまったかもな。
娘たちも僕も昔の経験から、捨て猫だったら、
何とかしてやりたいと思ってね。
まぁ、自然に生きる動物たつに、
何とかしてやろうと思うのが人間のエゴかもしれないね。
今回は幸いにして親猫が連れて行ったようだよ。
今回は親猫が別の場所に連れて行ったようです。
昔、妹が捨て犬を連れてきたことがあって、
17年間、飼っていたことがあります。
naochanご夫妻がおっしゃるように、
生き物を飼うことということは本当に大変です。
今回、娘は可愛いだけで飼いたいと思ったのですが、
僕は捨て猫だったらと、覚悟を決めていました。
今回の一件は些細なことでしたが、
生き物との関わりを考える上で貴重な体験になりました。
温かいメッセージ、ありがうございます。
>万が一の時の覚悟を決めて、仕事の合間に・・・
お気持ち、凄く分かります。
あの可愛いくてケナゲな鳴き声や仕草を目にしたら、もう・・・。となりますよね。
小学校時分。
捨てられた子犬を近所で発見し、両親に飼いたいと願いましたが「可哀想だけでは飼えないんだよ」と父親に反対されました。
父の言葉の意味が全く分からず反発してみたものの、結局諦めてしまいました。その後、子犬の場所は避けて通るようにしました。
オトナになり、漸くその言葉の意味が解ってきた訳ですが実際、動物を飼ってみて更に父の言葉の重さを感じております。
人間とは違う生き物と生活するという現実がどれだけ大変なのか、という事を。
母猫が連れて行ったという事にホッとした反面、空っぽになった巣を見て少し寂しく感じたと思われます。
無事、子猫がたくましく育っていくことを願います。
こんにちは。
過去にも何回か娘達にせがまれたこともありましたが、
僕自身が覚悟を決められずにいました。
昔、うちにも犬がいたことがあります。
散歩をし、一緒に遊び、病気の時は看病もしました。
その大変さも実感としてわかっていたつもりです。
今回、あの子猫とは縁がなかったわけですが、
親猫と一緒に逞しく育っていくことを祈るばかりです。
>空っぽになった巣を見て少し寂しく感じたと思われます。
おふくさんの言う通りなんです。