1992年、夏の星陵対明徳義塾――

僕も大多数の人と同じように、
明徳の監督が指示しただろう5連続敬遠に憤りました。

なぜ正々堂々と勝負をしないのか、
なぜ大人の感覚を高校生に押し付けるのか、
でも、ルール違反じゃない……

色々なことを考えながら、
テレビ画面に釘付けになったことを今でも覚えています。

この作品はその時の当事者たちへの取材の結晶です。
この試合の主役、脇役、指導者たち。
作者の情熱には圧倒されました。

それぞれの声に耳を傾け、
自分なりにスポーツと言うものを考えると、
白黒だけでは片付けられない世の中が見えてくるようです。

コメント

おふく
2010年10月15日22:33

こんばんわです、羽生遊さん。

”勝てば官軍。負ければ賊軍”
という言葉を思い出しました。


スポーツマンシップに欠けると言われればそれまでなのでしょうが
明徳側には明徳なりの思いが。
星陵側には星陵なりの思いが。
そんなものがあるのでしょうね。

聞く耳を持つ。
大事ですよね。

羽生遊
2010年10月16日19:58

おふくさんへ
おふくさん、こんばんは。
松井5敬遠は僕の中でも、
ずっと引っかかっていた問題のひとつでした。
それでこの本が出た時は絶対読もうと思っていました。

>明徳側には明徳なりの思いが。
>星陵側には星陵なりの思いが。

本を読み進めるとおふくさんの言う通りなんです。
友達が言っていた答えがないことが答え、
そんな言葉も思い出しました。

ただ、明徳側も星陵側も
甲子園と言う大舞台で誰もが経験できるわけではない、
熱く燃えた瞬間があったことは確かです。

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