何のために、何を求めて――

そんな言葉はこの人には必要ないのかもしれない。

坂本聖二、65歳、スカッシュの神様と呼ばれる男。
全日本9連覇、国内149連勝を実績を持ち、
今でもワールドクラスで名の知れたスカッシュ選手だ。

昨年、11月の全日本スカッシュ選手権――
11年振りに坂本さんがそのコートに立ち、
自分の子供のような選手たちに混じって躍動した。

残念ながら予選初戦敗退だったものの、
坂本さんしか打てない鋭いショットや、
最後まで諦めない闘争心は全く年齢を感じさせなかった。

世間では様々な分野で若きトップ選手たちの活躍が注目されている。

ただ、スカッシュという激しいスポーツで、
古傷を抱える肉体に鞭を打ち、
闘争心の炎を燃やし続ける大ベテランがいることも、
知っていてもらいたいと僕は思う。

「来年は本戦を目指すよ」
65歳にしてカムバックを果たした坂本さんの1年がまた始まった。

コメント

naochan
2012年1月28日0:07

スカッシュと言うスポーツ興味はあるものの、
したことがありません。

テレビで、4面が壁に囲まれて打つスポーツですよね。
なんだか、セレブのスポーツのイメージを持ってたり…へへ

年齢は、本当に、人それぞれですね。
最近、つくづく思います。
私も大ベテランを見習いたいです。

羽生遊
2012年1月29日18:26

naochanへ
今年は寒い冬ですね。風邪には気を付けて下さいね。
スカッシュは以前は一般への普及が遅れていたようですが、
今は施設も増え、ジュニア層も盛んになってきました。

坂本さんはそんなスカッシュ界のパイオニアであり、
今も尚、競技の世界に身を置く方です。
僕が知る限り、スカッシュは激しいスポーツの部類です。
そんなハードなスポーツで闘志を燃やし続ける坂本さんには、
本当に脱帽です。

その反面普段はひょうきんなオヤジですけどね(笑)

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