選手権からの贈り物・3
2012年9月30日 選手権からの贈り物「いいじゃん!」
隣のリョウが叫んだ。
後半10分、左サイドから大きくサイドチェンジしたボールが、
短く速いパスを繋げながら、ゴール前に走りこんだケンに届く。
滑り込みながらの間一髪のシュートは、
惜しくも相手ディフェンダーにブロックされ、
ゴールラインを割った。
でも、流れは悪くない。
そのままの勢いを維持するかのように、
コーナーキックから逆転ゴールが生まれた。
2対1、逆転、仲間たちが大いに沸く。
しかし――
味方ディフェンダーの隙を付いて、
相手のキャプテンがボレーシュートを決める。
同点――気持ちと気持ちの必死の攻防が続く。
そして、残り20分。
痛恨のファールで味方ディフェンダーが退場となり、
チームは10人での残り時間を強いられることになった。
暫くして、ケンは3年生の長身ディフェンダーと交代。
左肩のキャプテンマークを彼にと託した。
【つづく】
隣のリョウが叫んだ。
後半10分、左サイドから大きくサイドチェンジしたボールが、
短く速いパスを繋げながら、ゴール前に走りこんだケンに届く。
滑り込みながらの間一髪のシュートは、
惜しくも相手ディフェンダーにブロックされ、
ゴールラインを割った。
でも、流れは悪くない。
そのままの勢いを維持するかのように、
コーナーキックから逆転ゴールが生まれた。
2対1、逆転、仲間たちが大いに沸く。
しかし――
味方ディフェンダーの隙を付いて、
相手のキャプテンがボレーシュートを決める。
同点――気持ちと気持ちの必死の攻防が続く。
そして、残り20分。
痛恨のファールで味方ディフェンダーが退場となり、
チームは10人での残り時間を強いられることになった。
暫くして、ケンは3年生の長身ディフェンダーと交代。
左肩のキャプテンマークを彼にと託した。
【つづく】
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