富士の見える場所で
富士の見える場所で
日祝の連休を利用して、
妻の実家の富士に夫婦で行ってきた。

今回はのんびりと東海道線での旅――
車窓から見える故郷のシンボルに、
妻の顔もほころんでいた。

駅には妻の母が出迎えに来てくれていた。

「リョウ君も勉強、頑張ってるよ」

孫と暮らした3年間はどんなものだったのだろう……
ハンドルを握る義母の背中がどっしりと見えた。

家につき、しばしの歓談。
「富士山、見に行くか」と息子のリョウを誘い、
近隣の散歩に2人で行く。

「いいところがあるよ」

リョウが教えてくれた畑の中の道からは、
裾野が見事に広がる富士山を拝むことができた。

息子はいつの間にか、富士の土地に馴染んでいる。

近況や試験、高校サッカーのこと、
あれやこれやと語り合いながら歩いていると、
いつのまにか地元の神社に辿りついた。

折角だからと、息子の学業成就を願う。

「そろそろ行くか」

専門学校での3年間、息子も色々とあったようだ。
でも、この富士山のもとで過ごしたことは、
何にも代え難い経験になったに違いない。

「少しお酒も買っていくか」
「ああ」

コメント

メイ
2013年1月20日16:26

羽生遊さん

こんにちは^^
あらっ逆さ富士発見!
自分のお気に入りスポット見つければ、もう立派な地元人です。
お祖母ちゃんにとっても、お孫さんとの生活は、
張りのある満ち足りた時間であったろうと想像します。
また、大袈裟ですが、人は青年期に親以外の大人とどれだけ関われたかで、
その後の人生観が変わってくるように思います。
4月、息子さんの成長を目の当たりにする羽生遊さんが、
今から楽しみです^^

羽生遊
2013年1月22日10:39

メイさんへ
おはようございます。
富士には時々足を運んでいましたが、
今回ほどじっくりと富士山を眺めることができました。

いつの間にか息子は地元に詳しくなり、
時折、地元の言葉づかいも混じっています(笑)
実は順調ならば就職もそちら方面を予定していて、
しばらくは静岡の人間として暮らしていくことになりそうです。

これも何かの縁、大切に育んで欲しいと思っています。

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