5月3日、午前1時20分――

群馬は静まり返った星空だった。
少々の渋滞をしのぎ、父の住む群馬へと続く道に、
今回、家族はひとりもいなかった。

理由はたわいもない。
子供たちはいつの間にか成長し、
連休はそれぞれに予定があった。

真っ暗の中、車のドアを開け、
しばらく星空に身を委ねた。

父も家からは出てこない。

いつも思う。

群馬に来ると時はゆっくりと過ぎていく。

【つづく】

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索