Report/FUKUSHIMA トークイベント (東京)
2013年11月5日 時事ニュース秋も深まった土曜の夜――
東京メトロの小伝馬町駅近くのカフェ。
カメラマンのノジョー君こと高木俊幸氏主催のトークイベントが
会場がほぼ満席になる聴衆を集めて開催された。
ゲストはノジョー君が度重なる福島の取材で知り合ったKさん。
現在、ご自宅は震災による福島原発の事故のあと、
「帰還困難区域」に指定され、避難生活を強いられている。
Kさんのような人たちは、たまたま原発の近郊に住んでいたがために、
故郷から遠く離れて暮らさなくてはならなくなった。
今は戻る家を失い、大切な仲間との日常も失ってしまった。
もし、自分の住む地域が明日から住めなくなってしまったら――
到底、自分には実感できるものではないが、
福島の約15万人の人たちが今も尚、その状況に置かれている。
震災後、Kさんはまず50km離れた奥さんの実家に避難した。
数日後の夜、ふとチェルノブイリの事故に思いを馳せた。
もしかして、もう帰れないのでは――
思い立って奥さんと2人、真夜中の道へと車を走らせる。
「アルバムを取りに帰ろう」
家には子供たち、家族、地域の思い出が、
ぎっしりと詰まったアルバムがたくさんある。
Kさんはどうしてもそれを手許に取り戻したかった。
トークイベントはノジョー君の現地での写真と共に、
僕たちに改めて考える機会を与えてくれた。
2時間半に及ぶ熱い時間を過ごし、カフェの外に出る。
都会の明かりがやけに眩しく光っていた。
※Last Diary ・高木俊幸 Toshiyuki "Nojyo" Takagi
http://waterfront1881.air-nifty.com/nojyo1881/
東京メトロの小伝馬町駅近くのカフェ。
カメラマンのノジョー君こと高木俊幸氏主催のトークイベントが
会場がほぼ満席になる聴衆を集めて開催された。
ゲストはノジョー君が度重なる福島の取材で知り合ったKさん。
現在、ご自宅は震災による福島原発の事故のあと、
「帰還困難区域」に指定され、避難生活を強いられている。
Kさんのような人たちは、たまたま原発の近郊に住んでいたがために、
故郷から遠く離れて暮らさなくてはならなくなった。
今は戻る家を失い、大切な仲間との日常も失ってしまった。
もし、自分の住む地域が明日から住めなくなってしまったら――
到底、自分には実感できるものではないが、
福島の約15万人の人たちが今も尚、その状況に置かれている。
震災後、Kさんはまず50km離れた奥さんの実家に避難した。
数日後の夜、ふとチェルノブイリの事故に思いを馳せた。
もしかして、もう帰れないのでは――
思い立って奥さんと2人、真夜中の道へと車を走らせる。
「アルバムを取りに帰ろう」
家には子供たち、家族、地域の思い出が、
ぎっしりと詰まったアルバムがたくさんある。
Kさんはどうしてもそれを手許に取り戻したかった。
トークイベントはノジョー君の現地での写真と共に、
僕たちに改めて考える機会を与えてくれた。
2時間半に及ぶ熱い時間を過ごし、カフェの外に出る。
都会の明かりがやけに眩しく光っていた。
※Last Diary ・高木俊幸 Toshiyuki "Nojyo" Takagi
http://waterfront1881.air-nifty.com/nojyo1881/
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