夏の校友会でのイベントに絡んでの取材に行った。
フィギュアスケートのブレードシャープニング(研磨)の職人であり、
フィギャアスケートのベテランコーチのSさん。

仕事を通じて知り合い、無理なお願いを快く引き受けてくれた。

手掛けた選手の名前を挙げれば、知らない人はまずいないトップスケーターばかり。
メダリストたちもたくさんいる。
選手の高度な演技は100分の1の精度に拘るSさんのブレード(刃)の研磨が支えている。

「120%の仕事ができなければだめなんです」

外から見れば文句のつけようのない仕上がりも、
Sさん自身が納得するまで拘り続ける。

「あの靴を持ってポートレートを撮りましょうよ」

ある選手がオリンピックで実際に滑ったスケート靴が飾られていた。
それはその選手がSさんの為にプレゼントしたもの。
同行のカメラマン、ノジョー君の提案でそのスケート靴を持って、
Sさんのポートレートの撮影をした。

そこには大切そうに、まるで娘を抱きかかえるように、
慈愛に満ちた笑顔があった。

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