「もう何年、何年続いているかな……」
マスターが呟いた。
「いつも、みんな来てくれるよね」

春夏秋冬、4回の開催がここ数年続いているのりまきのライブ。
先週土曜もまた、穏やかな時間が笑顔と一緒に刻まれた。

横浜、鶴見の隠れ家的なバー「ルージン」。
大学時代からの親友で、51歳になるのりまきがそこで歌い続けている。
新しい音楽仲間も増え、少しずつだが新しいファンもできた。

細々とだが、ぶれることなく、
それでいて、流れる時代と向き合いながら、
変わらぬ声で、歌い続けている。

その言葉の端々には彼の愛が溢れている。

「二人で作る ひだまりで 大きな愛を育てよう」(ひだまりとくらがり)

「君のね、笑顔集めて こころをまぁるくする」(大切なことはそう多くないはず)

「鏡にはさまれ 向こう側を覗いたら
 自分のにせもの探し出しなさい 慌てずに」(向こう側のにせもの)

「いい年をして 単純に 純粋に まっすぐに
 いい年をして も一度子供に帰っていく おかしいだろ?」(シンプルまん)

彼の歌をずっと聞いてきた人たちは、
彼の歌にどんなものを感じているんだろう――

でも、感じるものは同じ色をしていなくても、きっといいんだろう。

今――のりまきは、売れるために歌っているわけでもないし、
お金のために歌っているわけでもない(たぶん……)。

プロであるとか、アマであるとかよりも、
もっともっと大切なものがあるんじゃないかと思いながら、
大人げなく、のりまきのライブに浸っていた。

コメント

nophoto
弘資
2014年10月14日15:07

とっても楽しい夜でしたね~♪

羽生遊
2014年10月15日14:40

弘資さんへ
のりまきを中心に楽し夜でしたね。
最後の最後まで(笑)付き合ってもらって、
ありがとうございました。
近々そちらにも行きますね。

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