土曜、午前中の仕事を終え、妻と2人、山梨の北杜市まで車を走らせた。
フォトグラファー・ノジョー君こと高木俊幸さんの個展を見に行くためだった。

中央道を走り、長坂インターを降りると、
夕暮れの長閑な風景の中に、静かに佇むギャラリー・トラックスがあった。

ギャラリーの窓からノジョー君とパートナーのトモコさんの笑顔が見えた。
とっくに閉館時間は過ぎているというのに、
2人は穏やかに、ゆったりと僕ら夫婦を歓迎してくれた。

Our Landscape 写真展 ――

ノジョー君が取り組んでいる全国の原発を取り巻く風景の写真展。
まっすぐに、ぶれずに、
真っ白な壁に、キャプションのない写真の数々。

「この写真を見て、何を思うかはそれぞれだと思います」

決して報道写真の類ではない。
むしろ自然溢れる風景の中、静かに語りかけるような写真たちだ。

素朴な木の椅子に腰かけ、まるで寛ぎに来たような気分で語り合う。

「羽生さん、最高の時間に来ましたよ」

夕日が窓からギャラリーに差し込む。
白い壁に、彼の写真に、そして僕たちに。

小一時間の滞在、名残惜しさは帰っての再会に託すことにした。
ギャラリーの庭からノジョー君夫妻が手を振って見送ってくれた。

※高木俊幸さんのfacebook
https://www.facebook.com/toshiyuki.n.takagi

コメント

naochan
2015年4月8日10:14

心に思っておられる、引っかかっておられる事柄は
とても大きく、深刻かもしれませんが
この時間は、とてもたおやかな時間でしたね。

木漏れ陽を感じる今日の日記、ありがとうございました。

羽生遊
2015年4月13日16:44

naochanへ
日常の諸々にかまけて、お返事がが遅れてしまいました。すみません。

彼の行動には、本当に頭が下がります。
今回の個展も彼らしく、穏やかにそれでいてぶれずに、
やり遂げた個展だったと思います。

naochanのコメントには僕も励まされています。
いつもありがとうございます。

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