残念なニュースだった。
違法賭博に手を染めてしまった男子バドミントン選手たちのこと。
その中には新旧のエースがいて、
それぞれに日本のバドミントン界が誇る戦績を収めていた。

すでに処分も決定し、彼らはここから更生の道を歩むことなる。

僕もバドミントン一筋で熱中していた時期があった。
日本を背負って戦ってきた彼らに比べるのもおこがましいが、
バドミントンが自分のすべてだと思っていた青春の頃もあった。

自分にとっては遠い目標に向かって、
ただただ、コートでシャトルを追いかけていた。
競技者としては楽しかったことよりも、
悔しかったことの方がずっと多かったと思う。

学生の頃は未熟ながら高校生たちの指導にも関わり、
結果よりも過程が大事だと言い続けて来た。
勝ち負けよりも、大切なものは絶対にあると心から思っていた。

僕の言葉は彼らには届くことはないだろうが、
もし、バドミントンが心底好きならば、
再びコートに立つことを絶対に諦めないで欲しい。
世界の舞台でなくてもいい、
小さな街の小さなコートの片隅でもいい。
再び思い切りシャトルを打ち込んで欲しい。

金メダルを獲ることよりも、
大切なことはたくさんあるのだから。

コメント

naochan
2016年4月11日20:21

本当に、私も残念に思います。
彼らを処分する事になった協会責任者
の方の涙を忘れないで欲しいです。

羽生遊
2016年4月12日10:59

naochanへ
残念だったと同時に、色々と考えさせられました。
組織の中の個人、勝利至上主義、スポーツの本質……

僕はこの責任は彼らだけにはないと思っています。
彼らのようなスポーツが純粋に好きだった子供たちが、
大人になり、ただ純粋にスポーツに関われなくなる環境を、
もう一度、考え直す必要があるのと思います。

処分を受け、自分を見つめ直した後は、
どこでもいい、またラケットを握って欲しいと思っています。

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