船尾滝にて・父と娘の約束
「ユイちゃん、あと何回も山には登れないから、この夏は来なよ」

今年2月、娘の唯と2人で群馬に住む父親に会いに行った日、
88歳の父親が23歳の孫娘に向かって、語っていました。
8月9日、その約束は果たされました。
船尾滝――落差72mの滝の落差がその約束の目的地でした。

父の軽自動車、タントでのドライブ。
すっかり安全運転になった父のハンドルで、
伊香保温泉の近く、吉岡町にある船尾滝を目指しました。

駐車場からの登山距離は大したことはなく、のんびり歩いて30分程度。
本格的な格好をしてきた娘は苦笑いの軽登山でした。
それにしても、父と娘と三代でまた歩ける喜びを感じながら、
思いの外、涼しい山道を談笑しながら歩きました。

目的の船尾滝は落差の割りには、迫力はほどほどで、
山奥の静けさと程よく調和しているようでした。

「来年は、また御巣鷹に行きたいな」
父が娘に向かって、また約束をしたようでした。
「ただし、生きていたらね」
父のブラックジョークに、娘も心配無用の笑みを返していました。

※テンガロンハット風の麦わら帽子は、ささやかな一発芸ということで。

コメント

まるこ
2020年8月11日8:25

群馬へお帰りでしたか。
娘さんやお父様と貴重な時間をお過ごしになれて良かったですね。
御巣鷹山。私が旅行会社で働いていた夏の惨事でした。まだ登った事はありませんが、なかなか険しい山らしいですね。
タフガイなお父様のジョーク。来年はきっと登山されている事でしょうね。
私は明日高崎に帰ります。バタバタ予定が詰まってますが、お盆ですしね。母が待っておりますので。

naochan
2020年8月11日10:43

そうして、歴史は繋がっていくのですね。
羽生遊さんの一番の親孝行は、可愛い孫ちゃんにお父様のDNAを
引き継げた事でしょうか。
私も孫が出来る事に鳴り、つくづく、そう思うのです。

羽生遊
2020年8月11日19:02

まるこさんへ
こんばんは。土曜の夜から日、月と群馬で過ごしましたが、
日曜日は過ごし易い夏日で、父親も全く疲労なく往復も運転してました。
父親は幼い頃から登山を一緒にしてきた娘が可愛いようで、
その日は僕が先に寝てしまっても、二人で遅くまで話していました(笑)

今、高崎は暑いことと思います。
まるこさん、お盆の役目、娘としての役目、本当にお疲れ様です!

羽生遊
2020年8月11日19:07

naochanへ
お孫さんの誕生、楽しみですね!
どんなお顔で、どんなお子さんに成長していくのか、
見守って、可愛がって、楽しいことがたくさんありますよ。

うちの娘は父親のDNAを良くも悪くもたくさん引き継いだかもしれません。
この歳になり、歴史を繋ぐ意味を噛み締めて過ごす日々です。

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