権力の横暴に立ち向かう・2「人としての心」
2021年5月13日 エッセイ コメント (4)赤木俊夫さんの手記の最後はこんな文章で締めくくられている――。
「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどうとるか、ずっと考えてきました。
事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。
今の健康状態と体力ではこの方法をとることしかできませんでした。(55歳の春を迎えることができない儚さと怖さ)
家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは本省理財局です。
私の大好きなお義母さん、謝っても、気が狂うほどの怖さと、辛さこんな人生って何?
兄、甥っ子、そして実父、みんな迷惑をおかけしました。
さようなら」 ※週刊文春2020年3月26日号より引用
「僕の契約相手は国民です」と言っていた赤木俊夫さん。前総理、現総理たち権力側にいる人たちに爪の垢を煎じて飲ませたいような志に、契約相手の一国民として、何の力にもなれなかった無力感を感じずにはいられない。
国民は政府と政権与党にとことんなめられている。それは今の新型コロナの対応も見ても一目瞭然だ。規制ばかりが強いられ、大した補償もなく苦しめられている現状。助けを求めても、真剣に助けようともしないのが、今の権力者たちの姿だ。
政権の批判をしないメディア、何があろうとも現政権を支持する人たち、無関心を装う人たち、そんな人たちこそガツンと言って欲しい。政治を、社会を直接に担う権力者たちに、駄目なものは駄目なんだと、甘やかさずに全力で怒って欲しい。
国民目線をすっかりなくしてしまった強欲な権力者たちには、はっきりとダメ出しをしなければ、そのツケは必ず自分たち、未来を生きる人たちが背負わされることになる。
誰を支持しているとか、どんな思想信条があるとかではない。ひとりの善良な公務員の命を軽んじてしまうような政治を許してしまうことは、人として失格だと自戒している。
赤木さん夫妻からの良心のバトンは、私たち庶民にも託されている。できることは限られているのかもしれない。でも、命を軽んじる政治、強欲が尽きない政治を終わらせることは、主権者である私たちにきっとできると信じている。
訴訟で提出される赤木ファイルは黒塗り箇所もあるらしい。その黒塗りの部分も含めた真実に強い眼差しを向け、権力の横暴に立ち向かうこと――。
たった一票の投票でもいい。私たちの「人としての心」が、次の選挙で試されている。
【おわり】
「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどうとるか、ずっと考えてきました。
事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。
今の健康状態と体力ではこの方法をとることしかできませんでした。(55歳の春を迎えることができない儚さと怖さ)
家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは本省理財局です。
私の大好きなお義母さん、謝っても、気が狂うほどの怖さと、辛さこんな人生って何?
兄、甥っ子、そして実父、みんな迷惑をおかけしました。
さようなら」 ※週刊文春2020年3月26日号より引用
「僕の契約相手は国民です」と言っていた赤木俊夫さん。前総理、現総理たち権力側にいる人たちに爪の垢を煎じて飲ませたいような志に、契約相手の一国民として、何の力にもなれなかった無力感を感じずにはいられない。
国民は政府と政権与党にとことんなめられている。それは今の新型コロナの対応も見ても一目瞭然だ。規制ばかりが強いられ、大した補償もなく苦しめられている現状。助けを求めても、真剣に助けようともしないのが、今の権力者たちの姿だ。
政権の批判をしないメディア、何があろうとも現政権を支持する人たち、無関心を装う人たち、そんな人たちこそガツンと言って欲しい。政治を、社会を直接に担う権力者たちに、駄目なものは駄目なんだと、甘やかさずに全力で怒って欲しい。
国民目線をすっかりなくしてしまった強欲な権力者たちには、はっきりとダメ出しをしなければ、そのツケは必ず自分たち、未来を生きる人たちが背負わされることになる。
誰を支持しているとか、どんな思想信条があるとかではない。ひとりの善良な公務員の命を軽んじてしまうような政治を許してしまうことは、人として失格だと自戒している。
赤木さん夫妻からの良心のバトンは、私たち庶民にも託されている。できることは限られているのかもしれない。でも、命を軽んじる政治、強欲が尽きない政治を終わらせることは、主権者である私たちにきっとできると信じている。
訴訟で提出される赤木ファイルは黒塗り箇所もあるらしい。その黒塗りの部分も含めた真実に強い眼差しを向け、権力の横暴に立ち向かうこと――。
たった一票の投票でもいい。私たちの「人としての心」が、次の選挙で試されている。
【おわり】
コメント
一度、テレビで紹介された時も赤木さんの誠実なお人柄を感じ胸を痛めました。今は尚一層、突き刺さります。
国民に目線がある政治家は、どれだけいるでしょうか?
もはや、政治屋だと、だんなさんは、よく言います。同感です。
赤木ファイル、そうです。黒塗り箇所があるとか、信じられません。
ここへ来て、まだ、そんなことを言っているのですから。
国民として、しっかり、評価を下す、それが義務だと思います。
こんばんは。新聞やテレビでのこの話題の報道は物足りなく感じています。
naochanのようにずっと重く受け止めて、自分のこととして捉えている人がいることを知れば、雅子さんも心強く感じていると思います。
森友問題が報道されて以来、僕もずっとこの問題の報道に注目していました。
昨年春、週刊文春を手に入れ、その遺書を読んだ時、その週刊誌を捨てることができなくなりました。打倒安倍さんの思いが強まったのもその頃からです。
naochanや旦那さんが言うように、政治家と言える人は少ないようです。
国にトップだった人、今、現在トップにいる人がこの有様ですから。
でも、世の中を変えるのは僕たち次第、生きてる間は筋は僕も曲げません。
いつも堅苦しいテーマに、真剣にコメントして頂き、ありがとうごさいます!
羽生さんの日記へのコメント。生半可な気持ちで書くのは赤木さんにも失礼かと思って遅くなってしまいました。
最悪な結果になったしまった事件。でもこれも氷山の一角なんでしょうね。
朱に交われば赤くなる的な政治家の悪行三昧。もはやこの人達は政治家という名の暴力集団ですよ。国民のために?そんな事を本気で考えている人はきっと大臣などにはなれないんでしょうね。国民も自分に利益があれば加担するって姿勢も癒着も根強いですね。赤木さんがもっとずる賢くて、メンタル強かったら…という人もいますが、それはどうかと思いますよ。自分の意思を反してファイルを作らさせてた気持ちを葛藤を考えると言葉がありません。
世の中には慣例とか風習とか必要悪が必要と言いますよね。私もそれは一理あると思います。綺麗すぎる水には魚が住めないように、ある程度の慣習や風習や必要悪のおかげでうまく回る事もあると思います。でもこの事件は論外!
今の世の中、政治家を筆頭に皆さん欲張りなんですよね。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。って気持ち大事だと思います。
シビアなテーマに真剣にコメントをして頂き、また自分がそのことについて考えを深めていく。
このブログを通じてまるこさんたちのコメントを通じて、自分自身の考えを再度練り直す、そんな心の作業を繰り返させて頂いています。
まるこさんがご指摘のように日本の社会を動かすどうしようもない仕組みがあることは確かにあるでしょう。
でも、今回の事件は、まるこさんのこの言葉に集約されていると感じます。
>最悪な結果になったしまった事件。でもこれも氷山の一角なんでしょうね。
>でもこの事件は論外!
先日、衆参の補欠選挙がありました。
どの選挙も野党側の候補者が議席を獲得するに至りました。大したことはないと胡坐をかいている人もいるとは思いますが、選挙の争点はすべて政治家、その周辺の人たちの悪行にあったと感じています。
権力の横暴に立ち向かった赤木さん夫妻、僕は絶対に忘れません。