盆休み、群馬、埼玉小さな旅
盆休み、群馬、埼玉小さな旅
盆休み、群馬、埼玉小さな旅
「お盆は、最後の御巣鷹を登るよ」

今回、同行だった二男と娘、祖父の言葉に夏休みを合わせてくれていました。
不要不急は自分たち次第というわけです。
8月12日の深夜に到着するも雨、週間予報も雨マーク、予定の御巣鷹は断念せざる負えない状況のようでした。

「太田の縁切寺に行ってみるか」
翌朝、落胆の父でしたが、気持ちを切り替え、久しぶりの孫たちとのひと時を楽しむ算段をし始めました。正式名、満徳寺は鎌倉の東慶寺と並ぶ、幕府に認められた縁切寺でした。
※写真は資料館で真面目にビデオ鑑賞する父と二男と娘

道すがら、父の目に留まった世界遺産の田島弥平旧宅は、「一度は見たかった」という待望の場所。雨の中、僕ら家族四人だけ、係の男性が丁寧に案内してくれました。

昼食は二男が調べて、深谷の煮ぼうとうのお店に。
なんとそこは「渋沢栄一の生家」のすぐそば。
一石二鳥の偶然に驚きつつも、ミーハー気分でついでに記念館へと車を走らせました。
※写真は小さな渋沢気分の父

御巣鷹には登れなかったものの、それなりに満足した父。
夜は孫たちが作ったカレーを頬張り、一杯のビールで顔を紅くしていました。

残念ながら翌日も雨、かすかな望みも消え、「高崎に洞窟観音があるんだけど、行ってみるか」と。切り替えの早さは父の長所。
自らがハンドルを握って、土砂降りの中、高崎へと向かいました。

洞窟の中にある無数の観音像。
私財を投じて掘ったという山田徳蔵に、「金持ちは違うなぁ」と小市民な自分でした。
※写真は洞窟観音の隣にある庭園の縁側でたそがれる自分と二男

幼い頃から、夏の群馬に親しんできた二男や娘。
ふたりにとっても、今回のおじいちゃんとの小さな旅は、
かけがえのない大切なひと時になったようです。

「御巣鷹は来年登るよ」と伝えると、「どうかなぁ」と珍しく弱気な父。
来年は90才、時は確実に刻まれています。

コメント

まるこ
2021年8月31日6:17

おはようございます。
故郷群馬巡り。お父様孝行ですね。ほっこりします。
羽生さんの日記を拝読しながら、故郷の事思い出してます。
太田といえば呑竜様しか行ったことがなく…^^;
御巣鷹山もただ遠くに見るだけ…
関越で赤城や榛名、浅間が見えてくるとホッとした気分になります。
故郷は有り難いです。
お父様。どうぞますますお元気で!

羽生遊
2021年8月31日18:46

まるこさんへ
こんばんは。
父親孝行と言えるほどではありませんが、
父にとっも、自分たちにとっても安らげるひと時ではありました。
子供らは幼い頃から5月の連休や夏休みに群馬で父と登山を楽しんでました。
久しぶりのひと時は雨の中となってしまいましたが、
仕事から解放されたリラックスタイムでもあったようです。

まるこさんにとっての群馬は僕よりもずっと重く、深い存在だと思います。
そこで生まれ、そこで育ち、そして今も尚、頻繁に足を運び……
故郷を離れて暮らしていても、そこには確かな足跡があるんですね。

naochan
2021年9月2日23:49

親子三代の小旅行。
それも、お父様の行きたかった場所に、行くことになり、良かったですね。
雨の中でも、お車を運転される気丈なお父様は、来年になったら、きっと
「上るよ」と仰るのではないでしょうか。
どうぞ、ご息災でお過ごし下さいませ。

羽生遊
2021年9月3日18:39

naochanへ
こんばんは。
二男は県の職員で今はコロナ対応、娘は理学療法士として勤務、
今回、群馬に行くにはそれぞれ考え、少しは悩んだと思います。
それでも、祖父に会うことの意義を感じて、同行してくれました。
父親は何よりもそれを喜び、生きる力になったようです。
元々父親はウエルカムで家族が訪れることは大歓迎だったですけれど(笑)

naochan、こんな状況のため、色々と悩みも多かったと思いますが、
僕は以前からですが、基本、普段通りに過ごしています。
世間の具合で僕の普段通りにならないことは、もちろんたくさんありますが、
心持ちが普段通りだと案外、楽にしていられます。

今回、父親も二男も娘も、心が解れたようでした。
それでいいと思っています。

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