サブタイトルには、3.11後の「言ってはいけない真実」とあります。
新聞記者である著者が、震災後から取材を続け、2018年に刊行された渾身のノンフィクションです。
自分自身の震災後の見方に影響を受けた一冊でした。
この日、ここで紹介させて頂くのは、エピローグの文末の文章です。

 「原子力 明るい未来のエネルギー」という標語の看板が双葉町の道路から撤去された。あとには何もないまち。名前をなくすまち。
 安全だと言われ、鵜呑みにしていた私たちの社会の過信が生んだ悲劇だ。
 その姿は、私たちへの奢りへの猛省を促し、一人ひとり、自ら判断して立ちなさいと言っているかのように見える。 ※エピローグから引用

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